【大きな環境変化の中にある公共図書館。創造、共創を経てどのような改革がなされ「成功事例」が生み出されたのか、具体的なエピソードと共に明らかにする】この図書館がなぜ『賑わいのある図書館』の旗を掲げて動き出して行ったのかをできる限り、そのプロセスとともに書いたつもりである。(略)公共図書館は大きな環境変化の中にいる。非正規雇用職員の増加や指定管理者への委託も目立つ。中央図書館から始まった改革が図書館を含めた複合文化施設全体にまで浸透し、メディアコスモスが、まちや人々との関係性にどのような影響やイメージを与え続けて来たのかについても後半で述べる。中心市街地の賑わいにどのような役割を図書館が果たせるかは、これからも全国各地の市町村の大きな課題であり期待でもあるので、私たちの取り組みが、何かの励ましや役に立つことができればということは私の願いでもある。(略)では、今も年間130万人もの来館者を数える賑やかで楽しい図書館は、どうやって生み出されて来たのか。ものがたりを語り始めて行こう。(本書「はじめに」より)