透明性、尊重、誠実、信頼──望ましい企業文化を明文化しようとする際の最大の間違いは、誰が見ても正しい抽象概念を使ってしまうことだ。そんな「声明」が社員の日々の意思決定や振る舞い方を左右することはないだろう。必要なのは、社員が日常的にぶつかる悩ましいジレンマを見つけ、その問題にどう対処すべきかをはっきりと言葉で示すことである。企業文化を構築し、社員の拠り所として根づかせるための6つの指針を紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2024年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。