昭和二年生まれは、少年時代を戦争の中で過ごし、青年時代の入口で敗戦を迎えた――。昭和三十年代にデビュー、ともに自分の道を見つけ書き続けてきた城山三郎と吉村昭。気心の知れた二人が、戦争観から酒飲みの流儀まで心おきなく語り合う全対話四篇と、関連作品を一冊に収める。
【目次】
昭和二年生れの眼差し 吉村昭
I
あの戦争とこの半世紀の日本人 対談:城山三郎×吉村昭
語りつぐべきもの 対談:城山三郎×吉村昭
ぼくの流儀・きみの流儀 対談:城山三郎×吉村昭
私たちが生きた時代 座談:城山三郎×吉村昭×佐野洋
II
名門・背広・軍服 城山三郎
昭和・戦争・人間 吉村昭
昭和二年生まれの戦友へ 城山三郎