宮下順子、片桐夕子、白川和子、谷ナオミ、美保純、
東てる美、岡本麗、永島暎子、田中真理、
『四畳半襖の裏張り』『危険な関係』『ラブレター』
『ピンクのカーテン』『女高生偽日記』『セーラー服 百合族』…etc.
なぜ、〈彼女〉たちは令和の映画ファンの心も捉えて離さないのか?
その勃興から終焉、復活までを、女優「丘ナオミ」への
9年間にわたる取材から読み解く、傑作ノンフィクション!
「日活ロマンポルノの現場は
ワタシをいちばん輝かせてくれた人生の天辺(テッペン)。
その思い出は一生の宝」――丘ナオミ
丘ナオミは仕事に、恋愛に全身を曝して
無我夢中にぶつかったのは間違いなかろう。
私との多くの取材に応じた印象では、
そういうふうに定められる人生を過ごしたのだろうと受けとれた。
肝心なことは彼女の人生の行程を色鮮やかに彩った背景が、
「日活ロマンポルノ」だったのは疑いようがない。
その過去の歳月。このことは確かなのだ。(本文より)