聖女として派遣されたにも関わらず「影の厄災」の浄化に失敗し『シュタインの悪夢』を引き起こしたミリス。家門からは冷遇され、ついには皇族との婚約も破棄されてしまう。打ちひしがれるミリスの元に現れた父親から告げられたのは、恨まれているはずのシュタイン公国の公王ハルヴァルトからの婚約の申し出だった——。嫁ぐことで少しでも償いになるならと決意したミリスだったが、父親の謀略で聖女の力を封印されてしまう。失意の中シュタイン公国へと向かう馬車が襲撃され逃げ込んだ森で、ミリスは一人の騎士に助けられるのだが——!?