嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する

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1,400
元娼夫で現魔術師であるサラが、久しぶりに帰郷したある日。サラはファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者より大元帥に仕えるよう命じられ、半ば連れ去られるように彼のもとへ赴く。命令の内容とは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。魔狼の血を引くロイと体を重ねられる希少な人間として、サラに白羽の矢が立ったのだ。しかし、その命令はロイの意志に反して下されたようで、彼はサラを穢らわしい娼夫と蔑み、冷たい態度を取る。──サラこそが、ロイの亡くした妻であると気づかずに。「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」 ※電子版は単行本をもとに編集しています
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