話、聞いてもらえます?全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。酒を片手にした謎解きの果てに見えてくるものとは──・老舗の居酒屋を譲られた三代目が、二代目から提示された奇妙な条件とは?(「跡継ぎの条件」)・オカルト方面の才能がまったくないい男が、ある飲み屋街で受けた「お告げ」。(「夜のお告げ」)・「鈴が鳴ったら、風を除けろ」。ユタ家系の親戚に渡された鈴が、ある朝、鳴った。(「風を除ける」)・フェーン現象が起きる時には、戸を開けちゃいけないと祖母が言う。「入ってくるから」(「曇天の店」)著者が全国の居酒屋からインスパイアされた「居酒屋ホラー」13編+α!あらゆるタイプの「怖さ」をお楽しみください。※本作に収録されている13編+αのうち、「跡継ぎの条件」「昭和94年の横丁」「曇天の店」は、それぞれ2019年に電子書籍として配信した短編「跡継ぎの条件」「昭和94年の横丁」「曇天の店」と同じ作品です。ご了承のほど、お願いいたします。