子爵令嬢のアルーテは、長年の家族からの虐待により心身ともに衰弱していたところを、隣国の王子ラルフに保護されていた。
アルーテは、ラルフとその一行の優しさに触れる中で、これまで耐え忍んできた壮絶な過去を打ち明ける。
父親から「化け物」を意味する名を付けられ 、家族に虐げられ続け、ついには自ら命を絶とうとしたことまで告白すると、心を痛めたラルフたちは、彼女の完全な味方となることを決意した。
そんな中、アルーテの父が、娘が誘拐されたという虚偽の記事を新聞に載せる。
これに対し、ラルフたちはアルーテを保護している事実を公にし、ブラン家を虐待と不正で訴えるため裁判に踏み切るのだった――。
無口で不器用な王子様が、傷ついた令嬢の孤独をとかす、救済と慈愛に満ちた逆転ラブストーリー!