稲荷大明神の狐白(こはく)に、わけもわからないまま彼の住む神域に連れてこられたかや。戸惑うかやだったが、そこでは神々しい景色ともてなし、そして強く望んでいた「私のことを誰も知らない場所」が待っていて……?私のことを誰も知らない場所で――。虐げられながらも密かに幸せを夢見ながら耐え忍ぶ娘を、土地神狐の深い愛が神隠す物語。詳細