主犯格である玉藻を問い詰められずひらりとかわされてしまい、己の不甲斐なさを悔いる狐白。しかし、そんな自分を温かく励ましてくれるかやに、愛しい気持ちが増していく。一方、かやへの憎悪を募らせている玉藻は、寝込みを襲うことにして……?私のことを誰も知らない場所で――。虐げられながらも密かに幸せを夢見ながら耐え忍ぶ娘を、土地神狐の深い愛が神隠す物語。詳細