寝床が燃え盛っていることに気づいたかや。隣で寝ているはずの狐白の姿はなく、避難をしながら辺りを見回すと彼らしき尻尾が目に留まる。誘われるように尻尾を追いかけるかやだが、それはかやを始末するために玉藻が見せた幻で……? 私のことを誰も知らない場所で――。虐げられながらも密かに幸せを夢見ながら耐え忍ぶ娘を、土地神狐の深い愛が神隠す物語詳細