運命なんて辛いだけのものだと思っていた――あなたに出会うまでは。呪われた霊峰の穢れを抑えるため、自らの人生と霊力を犠牲にし幽閉された捕らわれの巫(かんなぎ)・黎華。彼は自らが男であることを隠し、妹の身代わりに『巫の姫』として孤独な役目を全うしていた。そんな黎華の目の前に現れた、不思議なオーラを持つ青年・尹馨。彼もまた、遠い昔に因縁の呪いを受け、その呪いを解くために黎華の元へ現れた。「巫の霊力の補給は、口づけでもできると聞いたことがあったのです」――霊力の補給のための口づけ、それだけのはずだったのに――…。呪いを背負った2人が惹かれあう、切なくもときめく古代中華ファンタジー。―本作品は小説投稿サイト「エブリスタ」で人気の「一心繚乱」のコミカライズです。