「君を愛することはない」幾度となく使われた常套句が、型通りのクッキーのように旦那様の口から吐き出される。旦那様、そんなに「ざまぁ」がよろしくて? わたくし、フィオレッラはすでにあなたのことを見限っていてよ。初夜で言われた、浅慮で向こう見ずな発言によって、見事に転がり落ちていく子爵子息セルジオの人生。残念な男に騙されかけたヒロインは新しい未来へと導かれ、無能な息子に蔑まされていた義両親は芸術家として幸せに。いまさら縋りついてくるセルジオにフィオレッラが下す制裁は?――元旦那様、まだまだ「ざまぁ」をよろしくて?新鋭・黒須夜雨子が書き下ろしを加えて贈る、フィオレッラによる華麗にして苛烈な、「ざまぁ」な物語の決定版!