「あなたの帰りを待っていたの」――あの日のトラウマが新たな幸せへと変わる。
「幸せになって・私も絶対幸せになるから」愛していた夫・ジュエルスとの離婚を経て、サフィリナは自分の仕事に打ち込んでいた。その傍らには職人・ドナヴァンの姿も。仕事の面でも信頼の厚い二人は、雇い主と従業員の関係性以上に仲を深めていく――。一方そのころ、ジュエルスはサフィリナとの記憶を取り戻し始め、後戻りできない現実にため息をつく。サフィリナたちの行く末には、どのような幸せが待っているのか? 大ヒット作『ラチェリアの恋』作者が送る新たなストーリー、ここに完結。