世界でも稀少とされる魔法の使い手である青年・カール。帝国各地を守護する巡検使として旅をしながら、育ての親である《竜の魔女》の行方を捜していた――その途中。立ち寄った村で行われていたのは《魔女狩り》だった。無実の女性が殺されるのを見過ごせないカールは、村人たちの説得を試みる。しかし彼らは、カールの暗殺まで目論み始めてしまう! その襲撃を返り討ちにしているあいだに、村人たちは魔女狩りを決行!!すんでのところで救出に間に合わず、瀕死の女性から託されたのは――《竜の子》だという少女・エルザ。残されたエルザを守ると決めたカールは、その手を取ることに。しかし《竜の子》とは、強大な力ゆえに、災厄を呼び世界を滅ぼすとも、世界を救うとも言い伝えられる伝説の存在。だからこそ、様々な思惑を持つ者達から狙われてしまい……!?「わたしには、あなただけが頼りなのです」そして、世界を揺るがす二人の旅が幕を開ける――。