『新著聞集』の話を大胆に脚色した「茶わんのなか」をはじめとして,日本各地に伝わる伝説や怪談を再話した9篇からなる「古い物語」と,ハーンの死生観・哲学的思想が顕れる「草ひばり」「露のひとしずく」など11篇の随筆からなる小品集.『怪談』と並び,純化渾一された密度の高い名作と謳われる.(解説=円城塔)詳細