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聴罪師アドリアン(5) 血染めの貴石

聴罪師アドリアン(5) 血染めの貴石

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450
水くみから帰る途中、ビアンカは馬とぶつかりそうになった。馬に乗っていた少年の名はティド。領主の息子ピエモスの従者見習いだ。彼が偶然見つけてきた箱入りの首飾りが、事件の発端だった。ピエモスからの贈り物など受け取る気などなかったビアンカだが、そこに宿る邪悪なものを見てしまう。「もう神父様を危険な目には遭わせたくない」随分無理をしているであろうアドリアンを想い、ビアンカは独りで死霊に相対することを決意する……。  悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第5弾。長編ファンタジー。 ●吉田縁(よしだ・ゆかり) 名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

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