時は昭和。終戦も間近い、食糧難の時代…
先の見えない日本で慎ましく生きる堀内家は、次男の信吾、長女の信枝、その下の信雄・信隆、そして予科練で家を空けている長男・彰信の5人兄弟。
度重なる空襲や食料不足にあえぐ東京で、怯え暮らす先の見えない生活に見切りをつけた信枝の父は、突如疎開を決意するのだが……!?
雑炊に煎り卵、桑の実、凍り餅……厳しい統制と配給の時代にも、人々の工夫のもとで確かにあった食卓の団欒。
戦中から戦後、激動の日本を食の観点より見つめる、にしだかなが描く温かな食の記録。
※本作はごはん漫画誌「思い出食堂」に掲載された作品を掲載時そのままに収録した合本版です。