魔法薬生成師を目指し、修行中のシェリーン。父には反対され、結婚を勧められながらも、田舎町に住む祖父母の元で暮らしていたある日。エリートが集う王宮魔術師の中でも特に有名なロイと出会う。「俺はシェリーンの力になりたい。他の誰でもなく、俺が一番の味方でありたい」――真摯なロイとの関わりの中で、想いが加速していく傍ら、シェリーンは自分の『本当の夢』の存在に気づき始める。しかし、父に参加を強制されたサロンで、ロイの婚約者を名乗るミレンダと蜂合わせ。「ロイに相応しいのは私よ」……自分に足りないものを全て持っている彼女に、シェエリーンは自信喪失してしまうけれど――
