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REKIHAKU 特集・海藻 東アジアをつなぐ海の資源

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国立歴史民俗博物館発! 歴史と文化への好奇心をひらく『REKIHAKU』! いまという時代を生きるのに必要な、最先端でおもしろい歴史と文化に関する研究の成果をわかりやすく伝えます。 特集は「海藻 東アジアをつなぐ海の資源」。 海藻とのつきあいが古い日本。 私たちの食卓は海藻であふれています。昆布と鰹節でだしをとったわかめの味噌汁、ひじきの煮つけに海苔巻き、もずく酢、ところてん。 ただ世界を見渡すと、海藻を食用としてきた地域は東アジアに集中するようです。 たとえば、韓国では伝統的に多様な海藻が食べられてきたが、とくにワカメが重宝され、ワカメのたっぷり入ったスープを日常的に食べるだけでなく、お産の無事を祈ったり、子供の成長を祝ったりする産育儀礼でも欠かせません。ワカメの生える岩は大切に管理され、財産として取引の対象にもなりました。中国ではコンブに解毒作用があるとされ、日本から輸入された昆布を他の素材と一緒に煮たり焼いたりして食べたという記録が残っています。東アジア以外でも、たとえばイギリスのウェールズにはノリの佃煮のような食べものが、アイルランドにはところてんのような海藻ゼリーがあるようですが、西欧ではごく珍しい食文化のようです。 その利用が活発になるのは、19世紀以降。 中国・ロシア・台湾・朝鮮などを巻き込んで活性化していきますが、それはどのようなものだったのでしょうか。 日本の重要な輸出品だったコンブはどんな流通だったのか。日ソ外交に翻弄されるコンブ漁民たち。テングサバブルにより朝鮮半島に進出していった志摩の海女たち。植民地政策下で台湾にわたった寒天の製造技術。それは世界へと広がっていきます。日本と韓国、中国の一部でしか見られないヒジキはどう流通が拡大していったのか? 戦争と海藻の関係とは。 日本列島各地や韓国、台湾などで採取・生産された海藻が、どのような加工・流通過程を経て消費されてきたのか、その歴史と現在を紹介します。 特集執筆は、麓 慎一、村上友章、塚本 明、藤川美代子、石川亮太、磯本宏紀、松田睦彦、藤田明良、塩田奈実、小暮修三。

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