『あやかし族』が支配する新生日本帝国。その帝都で暮らす東海林桜子は、五歳のころ両親を亡くし、『雨水』という裕福な妖狐の家に引き取られ使用人同然の扱いを受けていた。 十六歳の誕生日、雨水家長男の羅道に連れていかれ花街へと売られそうになる桜子。未来に絶望しかけたその時、眉目秀麗な天狗皇族の青年が現れ、呆気にとられた桜子に向って突如求婚を迫るのだった……。詳細