本当はずっと、さよならしたかったんだ。――此見えこ史上最も切ない、「決別」と「再生」の物語。博多に暮らす高校1年生の白崎結芽は、言葉を話すことができない。中学時代のある事件をきっかけに、声を出せなくなってしまったのだ。ある朝、どうしても学校に行けず教室から逃げるように訪れた公園で、不登校の中学生・くるみと出会う。近い境遇に意気投合する2人だったが、くるみの兄は高校でアイドル的の存在の三年生・須賀雅也先輩だった。2人との出会いで大きく動き出す結芽の人生。しかし平穏な日々は唐突に、そして残酷に終わりを迎える――。切なくも驚愕を伴うラストを、あなたは予想できるか。儚くも美しい青春を描き切る、此見えこ新境地!

