★作品社公式noteで「第一章」公開中→「MEMORABILIA 谷川俊太郎 試し読み」で検索!半世紀にわたる親交の思いのほどを筆にたくした、とっておきの詩と真実――谷川俊太郎さんと長年公私にわたって交流を重ねてきた詩人が、これまであまり語られることのなかった貴重なエピソードを交えながら、その思い出を綴る。〈飄々とした筆致で綴られる敬意とからかいのないまぜ(笑)。親しかったからこそだなあ。父は勉さん大好きでした。いつも気にかけていました。無頼な風なのに繊細で優しい。そしてミュージシャンの私は勉さんと朗読とピアノで対決♫した思い出、とても大切。俊太郎愛に溢れた勉さんの語り。私も知らなかったことと、そうか、こういう見方もありか満載!〉――谷川賢作(音楽家)【目次】第一章 ネリリし キルルし ハララし――「二十億光年の孤独」第二章 詩人のふりはしているが 私は詩人ではない――「鳥羽 1」第三章 自分の些細な感覚にこだわってみよう――『ナンセンス・カタログ』第四章 ひとつのアルカディアに近いところだったかも――「我がアルカディア」第五章 高原へ来て 世界を欠席してしまった――「山荘だより」第六章 結局死というのは結婚なんですね。――『魂にメスはいらない』第七章 声は涸れ 足は萎え 母を売りに行った――「母を売りに」第八章 本物のヌードと画のヌードはどちらが 本物のヴァギナと画のヴァギナは――「画廊にて」第九章 かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった とってちってた――「かっぱ」第十章 父はやせていたからスープにするしかないと思った。――「父の死」第十一章 詩なんてアクを掬いとった人生の上澄みねと――「マサカリ」第十二章 あの青い空の波の音が聞えるあたりに 何かとんでもないおとし物を――「かなしみ」第十三章 そしてという 接続詞だけを 残して――「そして」第十四章 僕はもう芸人になることを目標としてがんばっているんですから。――「決まり文句を捨てて いけるところまで クールに ホットに」第十五章 すべて終わったと知ったあとにも 終わらないそのあとがある――「そのあと」第十六章 ひとのからだとこころの深みに 未生の詩は太古から用意されていた――「永遠の一滴」あとがき【著者プロフィール】正津 勉(しょうづ・べん)(著)1945年、福井県生まれ。同志社大学文学部卒業。詩人・文筆家。詩集:『惨事』(国文社)、『正津勉詩集』(思潮社)、『奥越奥話』(アーツアンドクラフツ)、小説:『笑いかわせみ』『河童芋銭』(河出書房新社)、評伝『忘れられた俳人 河東碧梧桐』(平凡社新書)『乞食路通』『つげ義春 「無能の人」考』『つげ義春 「ガロ時代」』(作品社)、評論:『裏日本的』『辺境的』(作品社)ほか。

