沖縄唯一の日本旅館「名嘉真荘」に海外、国内、県内から人々が集まる理由。沖縄に唯一の日本旅館の女将が、単なる「サービス」でも、顧客満足の「おもてなし」でもなく、「沖縄流のおもてなしの文化」から学び得た究極のおもてなし術を紹介する1冊。日々、国内外から多くの人が訪れ、独自の文化を持つ沖縄という場において、「日本旅館」なんてうまくいくわけがない、と、周囲からも大反対を受け、スタッフともうまくいかないところからスタートした「名嘉真莊」が、・プロポーズ(がうまくいく)旅館・人生の節目に訪れたい場所として人気となった理由とは――。本書では、唯一無二のおもてなしの実例と、背景にある沖縄の文化とその精神を余すことなく紹介。接客業のほか、人と向き合うあらゆる仕事で役立つだけでなく、新しい発想と温かな勇気をもたらす一冊。■目次●第1章 沖縄唯一の日本旅館だけが知っている「おもてなし」の心・「ただいま」と言いたくなるうちなーんちゅ式おもてなし・「またお会いしたい」の願いを込めて――一期二会の精神でお見送り・「少しおせっかい」がちょうどよいほか●第2章 流されて気がつけば沖縄で旅館の女将に・全スタッフに辞めてもらうことを決めた・覚悟を決めることができた言葉・自分で稼げるという自由ほか●第3章 お客さまとの「縁」を織りなす名嘉真荘のおもてなし・最後の家族旅行・プロポーズ成功率100%の秘密・韓国の超有名女優にハートを打ち抜かれた料理長ほか●第4章 「こだわり&アレンジ」こそがおもてなし料理の真髄・“食べる喜び”を届ける会席料理・ひと皿から広がるぬくもり・オンリーワンを積み重ねるとナンバーワンになれるほか●第5章 移住したからわかった沖縄の人と自然の素晴らしさ・今も根づいている祈りある暮らし・一瞬ごとに表情を変える沖縄の海・「がんばんな~」はやさしい気づかいほか●第6章 「沖縄に恩返し」の思いを込めて・沖縄の恩恵を受けた父に代わり、沖縄へ恩返し・地域のために日本旅館ができること・「なんくるないさ!」の気持ちで明日をつくるほか■著者 富島美樹(とみしま・みき)海の旅亭 おきなわ名嘉真荘 総女将1965年、東京都生まれ。旅館の仲居をしていた母のもとで育ち、高校卒業後、歯科衛生士の専門学校に進学。資格取得後、17年間、歯科の仕事に従事。2002年結婚を機に、夫の会社を手伝うため北海道に移住する。2016年、「海の旅亭 おきなわ名嘉真荘」が開業。その後、立て直しのため女将として沖縄に移住する。現在は、沖縄には珍しい日本旅館として、沖縄と本土の両方の良さを旅館のサービスに生かし人気を博している。また、地域の健康支援をすることで沖縄への恩返しをしたいと考え、歯科医療を促進するために、旅館敷地内にデンタルケア施設の建設を予定している。地元の人も沖縄を訪れた人も、すべての人が笑顔になり喜んでもらえる旅館を目指して日々奮闘中。本書が初の著書。
