あらすじ80歳のベテラン作家・幸田まり子は、長年執筆してきた文芸誌「群星」から見放され、自ら編集長となりweb文芸誌「レトル」を立ち上げる。 かつてのカリスマ作家・小桜蝶子の再生に貢献したまり子は、続いて、引退を宣言した大物作家・進藤薫に執筆を依頼するも難航。そんなとき、ベテラン作家の佐野が進藤のことを抹殺したいと言っているのを聞いてしまい…? 一方、まり子とちえぞうが図書館で知り合った老人・森崎。彼もまた、定年退職後の自分の身の置き場に悩み苦しんでいた…。 老人たちの行き場のない想いがあふれ出す、第十一巻!
えりゅ通報5.0話の展開が想像をはるか超越!私のほうが、幸せをもらいました最高齢者が孤独に生きていく話のように始まるが、いやいやいや!とてつもない波乱万丈が待ち構えていた!しかし、どことなくリアリティがあり、手に汗握りながら、まり子さんを応援し続けてしまう。最終章は、号泣した。最初に、「まり子さん幸せになってほしい」なんて思っていたのに、私のほうが、幸せをもらいました。2023/06/30いいね
リンゴさん通報5.0いくつになっても作者さんの目線なので、ヒロインがパワフルだけど、こういう風だといいな、と、現実的な不安が上手く表現されていて、読み進んでしまいます。周りの暖かかったり、冷めた現実感。それを年齢、経験で跳ね返していく。読者の増えて欲しい作品です2019/11/22いいね(5)
バナナさん通報3.0そもそもはこの家はヒロインのおばあちゃん(と旦那さん)の家だよね。なのにおばあちゃんが出ていくのっておかしいよねって、まあ、家でないと話が始まらないのでしゃあないけど(笑)あと、このおばあちゃんって単なるご老人じゃなくてちゃんと仕事もして収入も社会的地位もあるのにやっぱりアパート借りるの断られちゃうんだね。なんかそこが一番リアリティがあった2019/11/13いいね