全巻(1-6巻 完結)

蟷螂の檻(1)

出版社:
4.8
31
600
昭和の華・當間一族…地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。
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蟷螂の檻の作品情報

あらすじ

昭和の華・當間一族…地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。

蟷螂の檻のレビュー

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    オリーブさん
    5.0

    愛憎の匂いが充満していて・・・。

    時間のある時、精神良好な時に全巻一気読みしようと思い、
    全6巻購入後、塩漬け数年。(さすがに長いよw)
    ようやく完読しました。
    全巻、それぞれから様々な香りが匂い立つようでした。
    黴の匂い。血の匂い。汗の匂い。
    いわゆる異臭・悪臭と言って良い類の・・・。
    それらの匂いが混然一体となって身にまとわりつき、
    愛の不可思議の目撃者の一人とされたような気持ちです。
    幸せは人それぞれ。
    他人では分からない、決められない、計り知れない、
    本当に主観的で個人的な物なのだと、
    改めて伝えてもらった様な気がしています。

    再読にはまた覚悟が必要だなぁ・・・。
    2025/06/06
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    サラ
    5.0
    存外にキレイな話でした。
    ウキウキで買った小冊子は、基本中の人シリーズで買わなくてもよかったかなと。
    2023/04/23
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    りりんりながい
    4.0

    世界観が素晴らしいけど読後感は消化不良

    とてもいいお話です。耽美で背徳的。
    でもなんか救いがなさすぎるというか、いや救いはあるのかも知れないけれど…。
    個人的に、最後が急ぎ足だったかな。歪みに歪んだ典彦の執着と愛憎の背景が描ききられず終わった感覚がありますが
    最後辛くなりすぎてこちらも駆け足で読んだので、理解しきれてないのかも。
    でももう一度じっくり読むのはこちらの精神力も試されるというか…。
    とにかく登場人物全員が心(体も)が痛み苦しい物語でした。
    2023/04/03
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    バナナさん
    4.0
    読むのも一苦労だった。なんやかんやありつつ、なんだろう。これはそれぞれにハピエンという事なのかなぁ。複雑。

    ただ小冊子はいらなかったなぁ。そのまま終わりにして欲しかった。小冊子で消化不良になった。
    2022/06/14
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    リンゴさん
    4.0

    え?終わり!?

    急いでまとめて端折って終わらせましたって感じの終わりでモヤモヤが残ります。
    4巻までは、たまたま読んだ自分を褒めたい!
    出会えた奇跡に感謝!!レベルの
    「神作品」だと思っていたので本当に残念な終わり方が悔やまれる…
    4巻までは文句なく☆5ですが
    最終巻の残念さで☆1つマイナスしました。
    2022/03/25