準決勝7回表、坂本(さかもと)のホームランによって京陽高校から1点リードした鷲ノ森高校。そのまま9回裏、最後の守備をする鷲ノ森ナインだったが、京陽の4番打者・熊井(くまい)の打球がセカンド・小笠原(おがさわら)の顔に当たってしまう。クロカンこと黒木竜次(くろき・りゅうじ)は、負傷した小笠原に代わって、1年生の備前(びぜん)を出すのだが……!? そこには驚愕の結末が待ち受けていた。「征服しろ! 甲子園を!」――。詳細
溝の子@減量中通報5.0全く先がよめない!面白い!読み始めはクロカンの達観したところが、何だかアガサの某探偵のようで焦れたけど、それ以上にスカッとするほどの展開があって面白い。勝つかと読者に思わせていて、ストンと負ける。選手達の感情や努力を見ているだけにすごく悔しかったけれど、でもこれが高校野球。暑苦しく泥臭く、変にドラマチックに仕立てていない、けれどもリアルで野球を一切知らない読者でも一緒に野球が出来る漫画だとわたしは思った。すっかり携帯を握る手が汗ばんで、鼓動は早くなって、汗と土のにおいが鼻を掠めたような気になってしまう臨場感が心地良い。わたしも読んでいるときはナインの一人だった。ドラマチックという言葉をこの漫画には使いたくないし、きっとそういう類いの漫画ではないと思うので、どんな言葉で表現したらいいのかと問われたら一つしかない、これが高校野球なんだ。です。それと最後に、瞳さん綺麗。めっちゃ綺麗。彼のことを理解して、けれども押し付けがましくない。いい女です。うらやましい。女として嫉妬するほどに。2013/10/04いいね