なぜ歴史学にジェンダーの視点が必要なのか?家族、資本主義、労働、帝国、戦争、クィア、インターセクショナリティ etc. 15の重要テーマにジェンダーの視点から迫るオムニバス講義を通して、これからの歴史理解に欠かせない「ジェンダー史」の思考法を体得する。歴史を学ぶ人もジェンダーを歴史的に理解したい人も必読の入門書。【「序」より】 身体的差異それ自体も歴史的なものである以上、性差のあらゆる次元は歴史的に構築されたものとして分析することが可能になりますし、また必要になります。いつ、どのような状況で、いかなる人びと・勢力・制度によって、どの次元にどのような性差が作り上げられ、その結果何が起こったのか──それを問うための視点を、ジェンダー概念はもたらしてくれます。 このようなジェンダー理解は、歴史学の対象となるあらゆる領域をジェンダーによって分析することを可能にします。そして、ジェンダーが(唯一あるいは最も重要とは限らなくとも)歴史を説明するために不可欠な構成要素であることも明白になります。女性史はジェンダー史によって不要とはならず、むしろジェンダー史と女性史の協働が重要になります。こうして、ジェンダー史は歴史学の一特殊分野であることを超えて、歴史学そのものを書き換えていくのです。【目 次】序(弓削尚子・兼子 歩)第1講 歴史学(弓削尚子)第2講 フェミニズム思想(梅垣千尋)第3講 家 族(山口みどり)第4講 男らしさ(兼子 歩)第5講 資本主義(小田原 琳)第6講 労 働(石井香江)第7講 帝 国(並河葉子)第8講 植民地主義(水谷 智)第9講 外 交(兼子 歩)第10講 戦 争(中村江里)第11講 ファシズム(小野寺拓也)第12講 政 治(水戸部由枝)第13講 優生学・優生思想(貴堂嘉之)第14講 クィア(前川直哉)第15講 インターセクショナリティ(土屋和代)

