2015年3月29日、新宿。緊縛師・青山夏樹率いる青縄会が放った、SMライブショー「BEYOND ― 住するところ無きを花と知る」。世阿弥の花伝書に記された「住するところ無きを花と知る」――ひとところに留まらず、変化し続けることこそが芸の花である。その言葉を体現するかのように、縄と身体が交差する舞台芸術の全貌を、臨場感あふれる写真で記録した一冊。【収録内容】■ 小夜子闇の中、蝋燭の炎だけを光源にした幻想的なソロパフォーマンス。揺れる炎に照らされた身体と縄が生み出す陰影は、静謐でありながら妖艶。自らの身体と対話するかのような、内省的な時間が流れる。■ 操白いドレスに身を包み、セットリストに並ぶ楽曲とともに展開される青山夏樹との緊縛パフォーマンス。純白の衣装と縄の対比、そして吊り「駿河問い」へと至る一連の流れは、物語性を帯びた舞台作品として完成されている。蝋燭の炎を用いた場面では、光と影のコントラストが一層の緊張感を生む。■ 涼薄い帳の向こうから現れ、白い衣装で青山夏樹と向き合う。吊り「曼殊沙華」では、吊られた身体が青い照明の中で宙に浮かび、まるで水中を漂うような浮遊感を見せる。静かな強さを湛えたパフォーマンス。■ 大島薫アリス風の衣装で登場し、赤い縄と青い照明が交錯する鮮烈な色彩の世界を展開。青山夏樹との掛け合いの中で衣装が解かれ、縄に包まれていく過程は、物語の変容そのもの。漫画家・喜国雅彦による描き下ろしイラストも収録。■ 三代目葵マリー源氏物語の野宮を緊縛絵巻として再構築したステージ。和装で登場し、青山夏樹との息の合った緊縛を見せる。着物が縄にほどかれ、吊りへと移行する展開は、和の美意識と緊縛の技術が高い次元で結びついた名演。水を使った演出も加わり、舞台に儀式的な荘厳さをもたらす。■ 香絵赤い照明の中で繰り広げられるダンスパフォーマンス。身体表現としての躍動感と、炎のような赤い光に包まれた肢体が、他の出演者とは異なるアプローチで観客の目を奪う。■ 椛青山夏樹との密度の高い緊縛パフォーマンス。赤い照明が支配する空間の中、縄を介した二人の関係性が濃密に描かれる。吊りの場面では身体の美しいラインが際立ち、終幕に向かう感情の高まりが写真を通して伝わってくる。【特別収録】・CAST PROFILE ― 全出演者のプロフィール・寄稿「BEYONDに寄せて」 ― 小説家・我孫子武丸・寄稿 ― 「キスと涙と」漫画家・喜国雅彦・対談・REHEARSAL ― 前日のリハーサル風景・OPENING ACT ― さかき藍・m@nicaによるオープニング・CURTAIN CALL ― 全出演者が揃ったカーテンコール・公演当日のSNS反響全72ページ。※本書はR-18(18歳未満閲覧禁止)です。※本書は2015年に紙版で刊行された写真集の電子版です。

