全333頁
DK、JKというナイーブな年頃の子たちのそれぞれの日々が、
ぎっしりと詰まった青春の一冊でした。
もがいてあがいて悩んで苦しんで。
大人には、その時代を過ぎたら、
もっと生き易くなることがわかるのだけれど、
渦中にいる子たちは将来も未来も見えずに苦しいばかり。
そんなヒリヒリする気持ちが充填されていました。
スウィート風味よりもビター風味が勝るかけがえのない日々。
ラスト近く、
『どうしても理解できなくても、
寄り添うことが出来ていたなら。』
その言葉が呟かれるエピソードに、
作者様の願いや祈りが込められていると感じました。
これぞ青春BLの333頁でした!