料理講習室の閉鎖で、生きがいであった仕事を失ったみさき。そんな彼女の心を支えたのは良介だった。また、良介の元妻・しおりは、誠実に家族と関わろうとする夫の変化に気付き、戸惑う。一方、子供のために家庭は守ると、夫の傲慢さに耐え続けていた京子であったが、愛人の妊娠を伝えられ、堪えきれずに家を飛び出して……。詳細
midori通報3.0この作品は2002年〜2005年に描かれたものだ。結びとしては、夫婦間の各々の男女は互いに社会(金銭)的に自立して生きていく事に価値を感じたり、2人でいる未来に期待していこう‥といった雰囲気。今から20年前の日本ならばパワーカップルと呼ばれるかたちでの夫婦も珍しいものではなくなり、共働きの夫婦のかたちを後押ししてくれる応援作になったのだと思う。それでも作品内では「嫁なら一番にきて手伝うべき」「旦那を放っておいて仕事をするとは何事だ」と、女性の存在を家庭従事に専念させる事が当然であり善であると叫ぶ大人がチラホラ見える。生き方の正解は人の数だけあって普遍な正解というものはない。そういう価値観を多くの人がもてたら、生活に充実を感じる人の数もふえるだろうなと思った。2025/06/22いいね
オクイ通報5.0泣きましたほんと、三者三様。いや、皆合わせて五者五様?波瀾万丈すぎて止められず、一晩一気読みでした。夫婦の合う・合わない、、ありますね。小さなことなんですけどね。わかります。『(みさきの不倫相手の)田所さんがとても素敵なのは、奥さんがそうさせている、奥さんと一緒だから素敵、、自分が一緒ではそうはならない。。』これ、不倫している方皆さんに言いたいですね。軽く考えてはいけない。あなたでは無理よ。そして、良介の奥さんのしおりさんが、後にみさきに対して思う同じ感情。。『良介は離婚したから良い男になったのかと思っていたけど、あの人を変えたのはあの女(みさき)なのね。。』皆切ない成長をしていて、泣きそうになった。個人的には京子さんの旦那の不倫相手がマンションやら手切れ金やら、一番得したなぁ。。の考え。まぁ、皆幸せになれたから得も何もないのだろうけど。。はぁ、、良かったですよ、読後感。スッキリした。新しい一歩を踏み出す勇気、かなぁ。ありきたりだけど。2018/09/29いいね
モモさん通報3.0泣いて、笑って、一気に読みました。夫婦ってなんだろう。思いやる優しさ、感謝の気持ちを伝える大切さ、ただ、一緒に生活する同居人、と言うだけでなく、人生を共に歩む伴侶として、お互いに、どうあるべきなのか?同じバツイチとして、共感する部分が沢山。そうそう!と涙が出たり、主人公 みさき の明るさに笑えたり、個人的には、京子の、経済的、精神的自立に大変惹き付けられ、元旦那と、やり直した『その後』が知りたかったなあ。完璧な人間なんていない。一緒にいて楽しい、自分を繕わないでいられる、、、そして、一番大切なのは、お互いに、相手に敬意を払い、尊重しあうこと。結婚は、バツイチ同士のほうが、上手くいくのだろうか?色々 考えさせられた、よいストーリーでした。2018/01/14いいね(6)